東北地方編1


東北走破図

東北地図
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1999/5/1

朝起きて、テントから外に出るとうっすらと雪が積もっていた。国道121号日光街道を会津若松まで行く。どっしりとして存在感のある磐梯山を回り込んで、長い坂道を登って行き安達太良山を臨む土湯峠を越える。峠付近は残念ながら災害復旧工事中だったのでトンネルで越えた。峠はまた次の機会にでも行こう。長い長〜い下りを走って福島に着いた。

走行距離 約130km

5/2

福島を国道399号を進むつもりだったが峠付近通行止め。東北の冬季通行止めの峠は5月中旬以降でないと行けないようだ。以後のルートで通行止めになっていそうな峠を除いて行くことにした。

迂回ルートとして国道13号を通って米沢へ抜けることにした。しかしこの道もトンネル工事中で東栗子トンネル内が片側通行止で大渋滞。排気ガスを吸い車から発する熱を浴びながら登ったら、先頭で時限信号待ちになっていた。警備員さんに呼び止められ、トンネル内は工事中でかなり危険なので工事車両に(自転車を)載せて出口まで送らせて欲しいとのこと。トンネル内は危険というのもあるけど、とにかく埃っぽくて確かに自転車で行ける状態ではなかった。東栗子トンネルを出てそこで降ろしてもらう。少し走って一休みして、後続車が通行止めを食らっている間に下りの西栗子トンネルを抜けてしまう。反対車線もかなり渋滞していて皆こちらを見ていた。子供に手を振り返しながら一人坂を下るのは快感だった。

米沢からは最上川に沿った国道287号を走ることにした。豊かな流れを眺めながら北へ向かうが、どうもキャンプ場所に適した所がない。結局7時半過ぎになって左沢駅前で民宿を見つけたので泊めてもらった。

走行距離 約120km
土湯トンネル

土湯トンネル付近

5/3

朝食を済ませ民宿で多分行けるよという情報を得た十部一峠を目指す。まだ冬季通行止と出ていたがとりあえずゲートまで行った。丁度バイクライダーが降りてきたので聞いてみると結局行けなくて引き返してきたらしい。なんでも峠付近は3mの積雪だったそうで、800mの峠だというのに東北の冬の厳しさを改めて知った。この十部一峠、山菜取りにきていた地元の人の話だと、何年か前まで簡単な木のゲートだったけど、冬季通行止めが解除される前に毎年壊されたそうで頑強な鉄柵によるゲートになったそうな。引き返し迂回ルートで新庄を目指す。途中強く降り出した雨に翻弄されながら新庄に着いた。

走行距離 約80km

5/4

この日は一日中雨だった。行きたくない気持ちを堪え走り始めた。とにかく寒かった以外特に感想もないまま横手に5時頃ついた。民宿に泊まり、駅前の立ち寄り湯、ゆうゆうプラザにて温泉に浸かってやっと体温が戻ってきた。

走行距離 約80km

5/5

朝には雨は小康状態になっていた。盛岡を目指し須郷峠を通る最短距離の県道を行くことにした。山間部の県道でまた風雨とも強くなってきてバス停でやり過ごす。少し納まったので山伏峠を越えるとぱっと青空になった。とたんに気持ちのいい山村の風景に変わった中、盛岡に到着し帰宅した。

走行距離 約100km
今までの総走行距離 約2775km

6/4

まとまった休みを取れた(無理やり取った)ため東北北部へ。盛岡で下車し八幡平を目指す。しばらくして国道4号が通勤ラッシュで渋滞しちょっと大変。八幡平への県道(アスピーテライン)に入り柏台というところから急坂になり、押して登る。スノーシェードが所々あるけど、半透明のためか風通しが悪いところでは温室のように暑い。

急坂とだらだら坂を繰り返して昼過ぎに見返り峠約1600mに到着。辺りには最大で1m位の雪が残っていた。見晴らしのいい峠だが修学旅行らしい団体がいて騒がしかったので早めに引き上げる。さて下りと思っていたら、あれ?まだ登っている。結局30分位坂を押して最高地点を越える。ワインディングの多い下りを行くと温泉宿が点在している。入りたいけど入ると走りたく無くなるので通過する。5時頃、鹿角の手前で健康ランド風の温泉宿を見つけたので一泊する。

走行距離 約90km
発荷峠

発荷峠より十和田湖

6/5

大湯温泉へ向かう途中で大湯環状列石(ストーンサークル)へ、といっても道路脇にある。観光バスが時々路駐しては1分ほどで発車して行く。十和田湖方面へは狭い道だった。峠まであと5kmというところで坂が始まる。何とか走って登れそうな気がするものの昨日の八幡平の疲れか妙に辛いので歩く。発荷峠は十和田湖を下に見渡せる見晴らしのいい峠。峠に別れを告げると湖岸へ落ちるように急降下。湖岸の道路は結構狭く、観光シーズン中はかなり怖いかもしれない。湖岸を左手に見て進むと、一旦湖岸から離れて暗い山の中へ。どこに行くのかと感じる頃見晴らしのいい展望台へ。

そのまま奥入瀬渓谷を通ろうとしたら道路崩壊のため通行止めになっているとのこと。迂回路を行くようにと指示はあるものの地図を見て行くと、外輪山を登り返してバイパスを行けと書いてある。軽く眩暈がした。結局狭い山道(といっても国道102号)を標高差300m位登り返してすごく疲れた。でも上りきったところから続くバイパスは高速道路並にいい道で、交通量も全くなく一気に下れた。そのかわり、迂回区間が終わって奥入瀬渓谷の道に戻ったら凄く狭い道だった。焼山に4時頃着いたが、もう体力切れ。民宿のある辺りで宿でも探すかと通りがかりの軽トラに聞いてみると、なんと民宿の御主人でそのままお世話になった。

走行距離 約80km
笠松峠

笠松峠

6/6

山深い国道103号を時間をかけ登って行く。猿倉温泉への道を分けた後、一転しぱっと景色が広がる。笠松峠の手前には湿原があって水芭蕉が見頃を迎えていた。見晴らしのいい峠を越えて寒くなった頃、酸ケ湯温泉に着いたので入ってゆく。萱野高原というところに茶屋が2軒あって無料でおいしいお茶を飲める。お代わりは自由なのでつい飲みすぎてしまった。芝生で一休みし今後の進路を考える。青森市街に出て下北半島経由で北海道突入と決めた。今日の夜行列車にはまだ時間があるので次回のために野辺地まで走っておく。考えたら海岸線に出るのは下関以来で、本当によく来たなあと思う。

走行距離 約90km
今までの総走行距離 約3035km

7/22

野辺地を8時半過ぎに出発。下北の西海岸を北上する。途中ちょっと寄り道して六ヶ所村の原燃PR館で休憩した後、再び海岸を北上しむつ市へ向かう。海岸沿いなのに砂丘の為かあまり海の見えないままむつ市街についた。少し山に入ってむつ矢立温泉というところでキャンプした。キャンプ客は私一人でバンガローも真っ暗だったので多分居なかったのだろう。でも温泉宿の温泉にも入れたし満足した。

走行距離 約80km
宇曾利山湖

宇曾利山湖湖岸

7/23

朝、日の出とともに恐山へ向かう。外輪山越えの道は緩急激しい坂で、越えた後は急な下り坂だった。7時過ぎに宇曾利山湖に着いた。真っ青な湖面は神秘的な感じがする。菩提寺を観た後、薬研温泉へ向かう。大畑から再び海岸線を北上する。曇っているためか北海道は見えない。夕刻、本州最北端の岬大間崎に到着したけど、何だか最北端という感じのしないところである。大間温泉に浸かって明日のフェリーの時刻を確認した後、岬のそばの公園のようなテントサイトで一泊する。この日は夜半過ぎから風雨が強くなり大変だった。

走行距離 70km
今までの総走行距離 約3185km

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