国道399号を行く

実施日 2006年8月13〜14日

福島以南は阿武隈高地を以北は奥羽山脈を越える山岳国道。
 山形県南陽市の赤湯駅を7時に出発。東に3キロ位行ったところ国道113号と国道13号の交差点から399号の旅が始まる。ただしここから約6キロの区間は113号との共用区間である。
 単独路線となって少しの距離は街路樹のある2車線の道だが山に向かうにつれ寂れた道となってゆく。

何にもない所に来たなと思ったら松茸山管理だって。走るのやめて一儲けするかなどと思いつつ先へ進む。

道は厳しくなりつづら折れの急勾配な上り坂になる。振り返ると今来た道が、見上げると遥か先の道が見える。

九時半過ぎ標高800mほどの鳩峰峠に着く。走り初めは少し雨がぱらついていたが、ここまできたらいい天気。開けた静かな峠だったので山々を見ながらぼーっと過ごしたくなる。

さて福島県側も暫く行くと狭い山道に。ただ山形側に比べて勾配は緩いようだ。斜面が崩壊しかけてるのかあちこちで土嚢がドカドカとおいてある。片側はほとんどガードレールのない崖だし、大丈夫なのか?俺。

などと戯言を考えていたらパッと視界が広がりダム湖に。いい天気だし急に広い道になるしいい気分。ロード乗りが何人か走っていった。ダムを過ぎて集落をつなぐ道で、何かでかい動物が道端の草むらから飛び出した。急停止すると猿が赤い顔でこちらを睨んだ後慌てて戻っていった。

飯坂温泉まで下ると温泉街らしい狭い道になる。温泉街を抜けると阿武隈急行の保原駅まで行き本日の行程約60kmは終了。明日に備えて福島駅前のビジネスホテル泊。

30分ほど2度寝してしまった。今日に限ってこの30分は痛い。なぜなら今日の行程は120kmあるからだ。多少無理があるのだがエスケープに使える鉄道もないので仕方ない。保原まで輪行で出て7時半出発。暫く走るとあちこちによく実った桃の木が。宅急便の旗にも桃が生っているし。

月舘町で349号と別れた所から昨日並みの急勾配となり阿武隈高地に突入だ。これ以降約80kmの間標高400mから〜700mの山道をまるでノコギリの歯のように上ったり下がったりすることになる。

1つ峠を越えた月舘という交差点で道なりに走っていると県道に引き込まれるので注意。町村境は必ず峠、それ以外も峠の状態が続く。午後1時頃急な雨に道端の木の下に隠れるも数分で貫通。傘を出して通り過ぎるのを待つ。20分位で止んできたがまたもや痛いロスタイム。

川内村に入ってふとマンホールを見るといい感じ。この辺りまで来て山から明るい田園の中の風景となりやれやれなのかなと思ったら大間違いでした。

一転して鬱蒼とした森の中へ、そして延々と急勾配の上り坂。いったいどこまで行けば峠なのやら。猿に続いてここでは猪が出たし。2時間上って5時半いよいよあたりも薄暗くなってきたところで最後の峠突破。10%を越える急坂を急降下して小川町に6時半到着。やっと民家のあるところに出た。後はいわき市街に近づくにつれ賑やかになり国道6号にぶつかった所で終了。7時を過ぎ辺りもすっかり暗くなっていたが、どうやら祭りらしく町は賑わっていた。

追記 ハンディGPSでログをとってあるので距離 VS 標高をグラフにしてみた。

行程マップ (カシミール3D使用)




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