国道193号を行く

実施日 2010年9月24日〜25日


 

高松〜海部

 

ジャンボフェリー

 国道193号は香川県の高松から徳島県海部町まで山の中を縦断する酷道です。高松から走ると100番台らしい2車線道なのですが南に行くにつれて厳しい道になっていきます。
 23日の夜仕事を終えて帰宅後ダッシュで輪行出発。兵庫県三宮に夜到着し、チャリを組み立ててフェリー乗り場に向かった。
 ジャンボフェリーというだけあって、かなり大きいフェリーだった。

 三宮から1時前のフェリーに乗り、高松に5時到着。栗林公園の前を過ぎ高松自動車道と交差するといよいよ193号の始まりだ。
 単調ながらも山の方へ道は向かってゆく。塩江温泉を過ぎ、軽く県境の峠を越えて穴吹へ。渡る大きな川は吉野川だ。四国三郎の異名を持ち日本三大暴れ川の一つとされている。

 阿波山川を過ぎてほたる館を過ぎ、県道250号の分岐地点を過ぎると山深くきつい峠道が始まった。山肌にこれから向かう道がジグザクに刻まれているのを見上げて思考停止。補給食を口に入れ、ため息をついたらいつかはたどり着くさと頭を切り替えて出発だ。
 標高760mの峠には経ノ坂峠の看板があったが、下の方の標識には倉羅峠(くららとうげ)と書かれていた。同じ所を指していると思うのだが、倉羅峠のほうが語感がミスマッチで好きだ。

 下りはこれまた急坂で16%看板まで現れた。
 438号との共用区間に出て再び単独区間に戻るところには、狭い橋になっていて橋の上で写真とってたら幅いっぱいのトラックが突っ込んできて焦った。
 川沿いの道を徐々に登って行き、川から離れると先ほどと同じようなガツンとした峠道が始まった。

 東側に開けた山の斜面を道はどんどん登ってゆき、夕方岳人の森キャンプ場に着いた。
 本日はここでキャンプ泊。荷物軽量化のためにフライシートを持ってこなかったら、こんな時に限って雨降ってきて浸水した。

 失敗があれば成功もあるもので、なんとなく持っていたアルミ蒸着レスキューシートを半身マットの下に敷いたら防水効果抜群で大助かりだった。
 

吉野川

 

連なる山道

 

倉羅峠

 

16%

 

狭い橋

 

岳人の森キャンプ場

 

雲早トンネル

 

翌朝夜明け前に出発し193号のピーク,雲早トンネルへ。トンネルの端にはひっそりと土須峠と書かれていた。隧道を出てすぐ東の方向に剣山スーパー林道が繋がっている。

 そういえば昔、剣山スーパー林道を走破しようと林道の麓から意気込んで登って来て、岳人の森キャンプ場に泊ったのだが、次の日朝から雨で大荒れになりそうだったのでエスケープしようとしたのに、193号がどの方向もそれ以前の災害で寸断していて林道を引返した時があった。結局途中から別ルートの舗装一般道があったのでそれで徳島方面に降りたっけ。最近未舗装林道は走っていないけど、いつか剣山スーパー林道も走破したいなあ。
 この雲早トンネル前後とこの先の霧越峠の2箇所がよく通行止めになること、途中で一泊しなければ自分の体力では全線走破出来そうにないことがネックになっていたが、ようやくメドが付いたので行くことにしたのだ。

 ここから195号との出会いまではすごくいい雰囲気の道で、黄葉しかけの山々に大釜の滝,大轟の滝,真っ暗な素掘りトンネルと楽しめた。ただし道は狭い一車線の急坂。
 そこから広くなった道を10キロほど西向きに進んだ後、南下し始めると一車線の狭く薄暗い雑木林の道にになった。

 雑木林の中、飽きるほどウネウネと緩やかに登ったら峠到着。特に展望はない。というより今回展望が開けていた峠は土須峠だけ。
 後はひたすら海岸線に向かって南下。一転して海部側の道は結構な急坂。坂が落ち着いた頃ヤレヤレ峠という名前に惹かれて寄り道しそうになったけど、グッとこらえて海部駅近くで55号に出て終了。海部駅から延々と輪行して家まで帰った。四国も太平洋側に出ると意外に遠い。昔は海部近くの甲浦から船が出ていたんだけどもう無くなってしまったのが残念でならない。

 高松〜海部 約160km
  

黄葉し始め

 

素掘りトンネル

 

トンネルの中

 

大釜の滝

 

大轟の滝

 

切越までの狭い道

 

霧越峠開通記念碑

 

ヤレヤレ峠へ

 

行程マップ 高松〜海部




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